「時事雑感」
今、オリンピック関連問題が熱い。
国立競技場の問題にカタがついたかと思えば、今度はロゴの盗作疑惑だ。
いったい日本はどうなってるんだ?
単純にそう言いたい。
大の大人が雁首揃えて、しかも世界的な権威もいるであろうその集団が決めた案がこのような体たらく。
いろいろな事情は大人の事情として飲み込むが、だとするとなおのこと恥と外聞にはもうちょっと気を遣ってほしい。
ちょっとしたミスがすぐに大きく世の中に知れ渡る現代。
どうしたって慎重になるべきなところ、それでも相当脇の甘い事故が多く見受けられる。
ザハ氏の案の新国立競技場だが、よく見れば最終的な白紙議論になったものと、コンペ当時のデザインでは全体の作りというか、考え方に大きな違いがある。
予算圧縮のためというが、正直そういうレベルにないと思う。
ダメならダメで誠意を持って謝ればいいと思うが、それでもオリンピックのメイン会場についてのことだから、相当手強いオテツキだろう。
もう一方のエンブレムデザイン。
個人の攻撃は避けたいし、疑惑の酷似が偶然によるものだとしても、やはり日本が誇るグラフィックデザインの領域では、こういうことは絶対にあってはならない。
デザインの良し悪しは歴史が判断するとはいえ、この程度の疑惑で騒がれる時点では、正直二流と言わざるをえない。だって、潔白を証明することも、疑惑を認めることもできないのだから。
なんの経緯も知らないし、どういう背景があるかも興味はない。
しかし、「明日を作る」とか言わないでほしい。
東京オリンピックは晴れ舞台。
屁理屈こねる前に、誰もが忘れられない「しるし」をつくるのが君らの仕事のはずだ。
しがらみ優先、事なかれ主義、受託仕事的な甘い考えや、内輪受け限定のコンセプト至上主義など、もういい加減に卒業してほしい。
もっと日本は大人になるべきだ。
一事が万事この調子ではホストになることなど到底ムリ。
少々手厳しいようだが、まずは自国民と世界に謝罪すべきだ。
そして、さっさとやり直そう。
それではまた近々
A Prestissimo!!